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a happy new year

Hallo! Im Kao san Rd in Bangkok.
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正クリスマス2015

クリスマスなので画像を張ります

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めりー。

山形さん何やってるんですか

テレビ番組に出演中の山形浩生氏が突然「V8!V8!」と叫びながら、自分の口に銀スプレーを吹きかけたという。

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これは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のネタだが……本番中にスタッフに黙って独断でやるとは。
さすが先生! そこに痺れる憧れる!

また「マッドマックスが興行成績1位じゃないのは許せない」とも言っていた。
ロックだぜ。

ハイク詠もう

https://web.archive.org/web/20120118000038/http://shaka.web.infoseek.co.jp/haiku/

自動で俳句を詠むツール。なかなか面白い。以下みたいなのがボタン一つで出てくる。

「女湯で 逆ギレ全開 ボブ・サップ」
「容赦なし ママにはナイショで クーデター」
「初デート 初回限定 クーデター」
「出来心 注射器しのばせ 猛ダッシュ」
「ここはどこ? スクール水着で 和尚さん」
「今度こそ 震え止まらぬ 生まれそう」

でも季語がないから川柳だね。「スクール水着」とか夏っぽいけど。


心に古代祐三

みんな古代祐三あんまり聴いてないだろ。聴きなよ。


絵の具の血統主義

 絵の具は、同じ量のチューブでも色によって、顔料によって値段がぜんぜん違う。
 極端な例では、人工ウルトラマリンは、オランダのメーカー「ターレンス」のものでも数百円。天然ウルトラマリンだと、同じ量だと数十万になる(天然ウルトラマリンがチューブで売ってるとこなんて見たことないけど)。

 そんなかんじで、絵の具は値段が細かくグレードに別れている。国内メーカーは安いものからA、だんだんFへとランクアップし、値段を上げている。六号チューブだとAなら500円くらい、Fだと3000円くらいかな。ちなみに人工ウルトラマリンはAである。安い。かつて金と同じ値段と言わしめたウルトラマリンがほぼ同じかより高い質でこの価格。というか、アフガニスタンの山奥でしか産出しないという天然マリンちゃんがちょっとおかしいんだけど。

 そういうわけで、人工マリンちゃんは姉の天然に自分を安く売り過ぎだと怒られるのだけど、みてくれは遜色ないことから分かるように、絵の具の値段は単純にコストと希少価値から決まってくるもので、美しさに全てが決定されるわけではない。
 (そりゃ、中世では天然ウルトラマリンは絶世の美女で、彼女に敵う彩度を持つ者はいなかった。金のあるパトロンはだれもが使用を命じ、パートナーの金箔すら背景で、引き立て役で、マリア様の衣はきまって彼女が演じてたのだ。そんな時代があった。だが科学が時代を変え、妹が爆誕してコストを劇的に下げてしまった。しかしそういうことをあまり言うと、ただでさえ市場から消えてる天然さんが発狂するのでここまでにする)
 
 青色顔料というのは面白い世界で、どういう絵の具を選ぶか考えさせられる部分がある。というのも、青、赤、黄、という三原色で見ると、青は絵の具の種類が少ないのである。

 繰り返す! 青は絵の具の種類が少ないのです!

 はい。ちょっと考えてみましょう。
 この世は基本的に、赤っぽかったり、黄色っぽかったりするものが多いのです。
 土とか。
 それで、歴史的にも、赤いのとか黄色いのとかを作る方が、どうやら簡単なようなんですよ。
 赤は、朱とか辰砂とかベンガラとか、昔からあるしね。
 土色の顔料なんて原始から利用されてるし。
 緑もまあ、テールベルトと緑青まではすぐ発見できた。
 けど、青は難しい。どこからか、超キレイな石を拾ってこなきゃいけない。それこそウルトラマリン、つまりラピスラズリか、あるいはマラカイトとかヘタマイトとか。藍染めの発見を待ってもいいけど。
 とにかく……今に至っても、青色顔料、ひいては寒色の顔料は、暖色に引けを取っている。
 その詳しい理由は、理系の問題になっちゃうので私には知れないが、とにかく青というのは限られた選択肢だ。

 市場に流通している、主な青色の絵の具を述べてみよう。
・ウルトラマリン 言わずと知れた代表的青。透明色。安く、鮮やかで、使いやすい。油絵セットを買うと入っているレベル。古典技法に不可欠。
・コバルトブルー ウルトラマリンに匹敵するメジャーな青。コバルト色とはこれのこと。やや不透明なので、がつがつした書き方をするのならウルトラマリンと代替することもできる。器用に使えるので、青を一本に整理するのならこれを選ぶのもよし。
・インディゴ 藍。やや沈んだ青。黒とあらかじめ混色されていることが多い。染める感じがするので使い方にやや気を使う。黒の代わりに、色みのある暗色として使ってもいいのかもしれない。
・セルリアンブルー 青界に現れた新星。硫酸コバルト。国産メーカーでは体質が多めでややくすんだ水色だが外国のものはギュッとした深い青色。青色に珍しいガチ不透明色なので、持ってるとすごく楽しい……もとい、表現の幅が広がる。
・プルシャンブルー 精神病院から退院して復学してきた狂人。隣り合った子、誰彼構わず食う。通称、狼。ルノワールから「お前は危険だ!」と言われ、パレットから出禁をくらう。
・フタロシアニンブルー プルシャンブルーのサイボーグ形態。とにかく凶暴。ひと雫でも混ぜたら真っ青になる。こいつの有効な使い方が未だに分からない。筆もダメになる。
・ターコイズブルー 響きはメジャーだが、絵の具として選択されることはあまりない子。現在出回っているものはコバルトクロム青と思われるか、コンポーゼ(混色)である。よくわからん。画材屋いけばちょっとは確認できるんだけど、今日は雨ふってるから。(マツダ・スーパーのものはPB29の模様)
・バジターブルー いわゆる「水色」。コンポーゼである。マツダ・スーパーに関してはPB28,PW4(コバルトブルーとジンクホワイト)。基本的に積極的に選ばれることはない。が、同じ水色系のセルリアンブルーに勝手に親近感とあこがれを抱いたりもしてる。
 バジター「あっ、セルリアンさん、おはよう! 今日も奇麗ですね!」
 セルリアン「……うざい(死ね)」
 バジター「えっ」
 セルリアン「触るな! 服が絵の具で汚れる! グレードCの貴様がEのこの私に気安く話しかけるな!」
 バジター「そ、そんな……おなじ水色系どうし、仲良くしたかっただけなのに……(慟哭)」
 セルリアン「一緒にするな! 私が水色に見えるのは、国内産の粗悪な絵の具が、白亜をいっぱい混ぜたせいで白っぽくなって水色になったせいなんだ! 私が高価なせいでみんな安くするためにそうしてるんだ! お前みたいに製品コンセプトの時点で水色の奴と一緒にするなアナーキーインザUK!!」
 バジター「びえー」

 ……とまあ、絵の具には混色による差別が横行しているが、これはいわれのないこととは言い切れない。
 なぜなら、混色された絵の具というのは、パレット上で作れるからである。
 だから、必然的に、そうではない絵の具がスクールカーストの上位に来る。つまり真っ白、真っ赤、真っ青、真っ黄っ黄、である。これらは作ることができず、むしろいじると濁る。
 逆にオレンジ、紫、茶、緑などは相対的に価値は落ちる。グレー系などはなおさらである。そんなものはいくらでも後から作れる。
 もちろんオレンジ、紫、茶、緑にも、代替不可能な貴重な顔料はある。ビリジャンは数少ない緑色顔料だし、褐色顔料は絵画制作には欠かせない。紫、オレンジも、混色で作ると彩度が落ちるので、ありのままで存在するその手の色相の顔料はありがたかったりする。
 一方で、商品のラインナップを増やすためにコンポーゼされている絵の具が多くあるのも事実。それは使いやすさを目指してはいるが、隠れたデメリットもある。
 絵の具には、混色に限界がある。数色以上(3色と言われている)を混ぜると、色が濁り、発色が極端に落ちるのである。
 これが、コンポーゼの絵の具を使った場合、あらかじめ制限されてしまっている。2色の混色絵の具ならまだいい。しかし、中には3色使っている絵の具もあるのである。最初からリミットなのだ。
 
 油絵の具の顔料の中に、カドミウム化合物を使用しているのがある。これはスクールカーストで言うと、なんだろう、新興のブルジョア一族で、ハイソな感じ。みんな鮮やかでちょっと毒々しいが、実は毒性とかそんなに気にしなくてもいいみたいな、社交のできてる子たちだ。
 カドミウムレッドはバーミリオンに代わる高彩度で不透明な赤、しかも比較的安価という立ち位置を得ており、カドミウムイエローに至ってはそれまで黄色顔料になかった高彩度・不透明・高性能の三拍子、空白の場所を取って独壇場を築いた。カドミウム一族の登場で、油絵シーンの表現の幅はかなり変わったと言っても過言ではない。
 そんな一族の中で、ちょっと遠慮しているのが、カドミウムグリーンである。
 カドミウム化合物は、赤、黄は作れるが、寒色は作れない。
 なので、カドミウム緑はカドミウム黄に、色を足して作られているのである。フタロシアニングリーンとか。
 画材屋では一見、「カドミウム」の名を冠して、赤や黄と並んで、鮮やかな緑を見せてくれる彼女だけど、裏では、「一族の面汚しめ……」みたいに言われてるのね。
 だからときどきトイレでひとりで泣いたりしてるの。
 「しくしく……いっそ、生まれる余地すらなかった青になりたかったよう」みたいなこと言って。
 でもそんな彼女は、だれとでも仲良くなれるし、堅牢なので、けなげである。

 そういう絵の具の進化や、牽制のしあいとある種無縁なのが、土色なのだった。
 イエローオーカー(絵の具最強)「カドミウムグリーンがやられたようね……」
 バーントシェンナ(コロイド)「フフフ……奴はカドミウムの中でも最弱」
 バーントアンバー(絵の具の形をした乾燥剤)「植物ごときにグレーズするとは不透明色の面汚しよ……」
 




「花のズボラ飯」三巻が出てた 或は 耳たぶ縁起白い粉

 終わったと思ってた「花のズボラ飯」の続刊が出た。

 まあ物語的には二巻で終わってるので、三巻は花さんが飯食うだけの話なんだけど、影響されてしばらく一人鍋して、湯豆腐にはまりました。
 で、読んでると花ちゃんはお燗を作り出して、いつものように独り言いいながら「人肌のぬる燗」とかいう日本の味の表現に感嘆しだし、「耳たぶくらいの柔らかさ」というのにも言及する。が……
 私が「耳たぶくらいの柔らかさ」で真っ先に連想するのは、食べ物でなく胡粉団子である。

 遥か昔、大学で日本画の実習を受けたとき、まず岩絵の具の作り方から習った。
 (日本画は油画や水彩と違って、描く直前に絵の具を自分で練る)
 普通の顔料は、絵皿の上で膠水と合わせて、中指で優しく愛するようにこちょこちょこねてやると、やがて全体に湿り渡って絵の具になる。中には朱(バーミリオン。スケ番)のように扱いにくいものもあって、彼女は簡単に膠になじんでくれない。なので、あるていどこねたら、絵皿に広げて火で炙り、焼き付ける。ヤキを入れて、もういちど湿らせてこねることでちゃんと絵の具になる。
 それで胡粉だが、これは貝おもに牡蠣の裏側を削って取る白色顔料で、何を隠そう白亜ちゃんである。
 (厳密には違うが、どちらも炭酸カルシウムであり、相互に代用しても組成的な問題はない。ものによって粒度がまずいとか不都合あるだろうけど)
 白亜ちゃんは油絵の世界では体質顔料扱いされて白とすら思われておらず、「色が濁る」「安価絵の具向けの増量剤」「実は乾燥を遅くする」「耐久性も耐光性も下がる」「死ね」などといわれもないいじめを受けておりスクールカースト最下層なのだが、日本画では伝統、使用率ともに他を圧倒しており、唯一の白とまではいかないが、他の白色顔料の頂点に立っているのである。むしろ、群青、朱と並んで、日本画に絶対になくてはならない顔料の一つと言っていい。いうなれば、クラスではいじめられてるけど、部活ではエースでみんなを全国に引っ張ってくような、そういう子。
 で、彼女を絵の具にする際、「百叩き」という独特の作業を行う。
 胡粉と膠水とで練ってお団子状にしたのち、絵皿に百回ほど叩き付けるのである。これは顔料と膠をなじませるため。
 これが完了する目安を、「耳たぶくらいの柔らかさになるまで」と言われた。
 最初にこれを聞いたとき、内心失笑した。なんだその表現は。雅なつもりかと。なにが耳たぶだ。これだから日本画の連中は好かんよ、などと思いつつ、ぺったんぺったん叩き付けて、もういいかな、と、薄くなった胡粉団子をそっとつまんでみた。
 
 「あっ! 耳たぶだ!」

 これは、学生生活で何度かあった感動的な瞬間の一つだった。マジで耳たぶなのである。日本画の奥の深さを見くびっていた。絵の具が耳たぶになるような世界があるなんて、知らなかった。当時、まだ未成年だった。少女ですらあったのかもしれない。今となっては分からない。
 胡粉の絵の具としての使い方は、それから適宜ちぎって、膠水や水に溶かして、ゆるくして使う。

 胡粉の使い心地としては、といっても、十年以上前にその実習で使っただけなのでうろ覚えなのだけど……、透明度が高いが、しかし濁るようなこともなく、塗り重ねして厚くすることもできるので、非常に器用な白だと思った。一枚しか描いてないので、これ以上偉そうに語ることはできない。私は日本画に関してはド素人だ。
 でも、普段不遇の白亜ちゃんが輝いているのが見れた希有な機会ではあった。
 ちなみに油絵スクール最下層では、支持体や部活(日本画)で活躍の余地がある白亜ちゃんはまだ救いがある方で、同じ体質顔料だけどレーキの体質くらいにしか使われないブランフィクスや、白色顔料なのに存在感ゼロのリトポンとかになると悲惨で、いじめられるどころか存在を認識してもらってない。教室に入ると自分の机に誰かが座ってお喋りしてて、何も言えずに黙ってまた教室を出て行く、みたいな感じ。私も、リトポンちゃんには声をかけたことがない。ごめんね……だって、何に使えばいいかよく分かんないんだよ、きみ……。
 本来白色顔料は油絵において、地位は一番高い方だと言ってもいい。基本的には、パレットの上で一番量が多いのは白だし、また排除しづらいのも白だ。というのも、油絵というのは、暗い絵の具だから。油の屈折率の問題で、水性の絵の具より色が沈む。水性の絵の具は水に濡れるとむしろ明るくなる(一時的にね)し、蒸発するので顔料本来の明るさが見えてくるが、油はそうでない。明るさが足りなくなるのである。
 なのでスクールカースト最上層には白色顔料、同じ白い粉なのに白亜ちゃんと天と地の差の扱いを受けている子たちが我が物顔で振る舞っているのであった。シルバーホワイト、チタニウムホワイト、ジンクホワイトらがそうである。また、チタニウムホワイトと科学的には同じでやや扱いやすくなった妹「パーマネントホワイト」や、最近転校してきたすっごい白い子「セラミックホワイト」なども加わってる様子。
 シルバーホワイトは、アメリカで例えると、チア部のリーダーである。歴史の長さ、油絵にとっての価値、表現力、耐久性などのスペック、どれをとってもぶっちぎりで、まさに華。テンペラが主流だったゴシック時代には金箔と共に我が世を謳歌していた天然ウルトラマリンだったが、油絵の時代になって初期フランドルに突入するとマリンちゃんとシルバーホワイト嬢は壮絶な覇権争いを起こし、絵の具を絵の具で洗う闘争が続いたが、やがてキャンバスが板を駆逐しだすとシルバーホワイトが勝利宣言、自分こそが油彩表現に絶対不可欠なものだとし覇権を確立。ウルトラマリンちゃんの地位は普通の高価な絵の具の一つに転がり落ちた。その因縁もあって、未だにウルトラマリンちゃんはシルバーホワイト嬢に近づくと顔色が黒くなることがある。
 とまあ、そういういきさつで、長いことシルバーホワイトは西洋美術で天下を取っていた。いわゆる「美術館で見る、西洋の印象派以前の古典的な絵」で、シルバーホワイトを使ってない絵はまずない。バーミリオンを使ってない、ウルトラマリンを使ってない絵はあるだろうけど、シルバーホワイトを全く使ってない絵というのは探すのは難しいと思う。チタニウムホワイト(酸化チタン)が使われ始めたのはここ100年以内、ジンクホワイト(酸化亜鉛)も19世紀になってやっと使用例がでてくる程度だ。白色顔料とは、シルバーホワイトがずっと唯一で、かつ、十分だったのである。
 
 でも、そんなスーパースターのシルバーホワイト嬢だが、毒っけのある性格が災いして、最近停学を食らう例が出てきている(販売を見合わせられている)。彼女は鉛化合物なので、下手に扱ったり、長期に触り続けたりすると、鉛中毒を起こす可能性があるのだ。これが唯一の短所である。正直、混色での事故(ウルトラマリンやバーミリオンとの不仲)は、現代では絵の具の精製技術が上がってるのでもう仲直りしているも同然である。嘘かほんとか、シルバーホワイトを使ってたばかりに鉛中毒になって死んだ画家の話とかも聞かされたことがあるので、まさに「命を吸う絵の具」「画家の命を吸った絵」になる。
 チタニウムホワイトは、そういった危険を回避するためにも生まれた絵の具でもある。
 物質的にすごく安定しており、何とも混ぜられて、無害で、堅牢で、スペックだけ見たらひょっとするとシルバーホワイトに匹敵するか、上なんじゃないか……と思われる、が、いかんせん色が強すぎる。
 まあ、これは好みの問題かもしれないが。
 とにかく色が強いので、混色に気を使う。無神経に使うとすぐ白っちゃけるし、リカバリーしようとすると色を戻すために大量の絵の具が必要。すると不必要にかさが増えたりするので、無駄なやりとりが生まれたりし、扱いなれるまではストレスフルだったりする。
 が、その強い白さを生かして、地塗り(キャンバスの白を塗ること)に使うことがある。これは主に白亜ちゃんに添加する形で使う。だから二人はわりと仲はいい。その他、白亜ちゃんはイエローオーカーとか、土色ともいっしょになることもある。イエローオーカーは庶民出身の気さくな子なので、地塗りとかも嫌がらない。意外と友達いる白亜。
 最後の白ジンクホワイトは、ユトリロが愛用したことで有名。着色力の弱い、やさしい白だ。繊細な混色や、柔らかい表現に向いている。白グループに所属していながら、物腰の優しい、おっとりした子。ただし病弱であり、耐久性に乏しい。下層から使用すると亀裂など事故が発生することがある。また表現的に繊細という点から、あまり強いオイルとは相性が悪く、ポピーオイルとかを欲しがるようである。基本的には最上層部、仕上げに使ってあげるといい、と言われている。私は大学一年くらいを最後にほとんど使ってない。というか、シルバーホワイト嬢がいればべつになにも必要に思わないのである。
 「パーマネントホワイト」を使ったのはもはや中学生の頃、「セラミックホワイト」は使ったことすらないので、何も書けない。

 白い子たちはそういう感じである。白色顔料として認められるか、体質顔料になるかは、油と混じったときに白でいられるかどうかである。体質顔料になる子は、油と屈折率が同じなので、混ぜると透明になってしまう。白亜ちゃんやブランフィクスはそういった「あなたの色に染まります」的な健気さもあるのだ……
 ちなみに、このクラスでは体質扱いされている特異な存在に石膏がいる。石膏はテンペラの支持体にはなるが、ここではあまり存在感はない。しかしさすがに、石膏をいじめるというほど度胸のある子はいないようである。
 
 



 

暗黒巨大出版資本主義集英社

 集英社の贈賞式に顔を出す。担当の美少女(31歳男性)とお話ししたいこともあったからだ。
 が。行ってみたら美少女はじめ編集長や単行本のときにお世話になった編集さんやライターさんや正体不明の人やなんやかやに集団でボコボコになじられて瀕死になり、そのあと角田光代さんといっしょに悪ノリしてたら俺だけめちゃくちゃ怒られて(角田さんも怒られたかどうか知らないが、角田さんは偉い人なんで俺ほど怒られはしめえ)、しかも二年も前のスピーチのネタでいまだにいじられるし、なんなの。こういうのって普通、行ったら「あっ来てくれたんですね、ありがとうございます!」なのに、「貴様あぁー!!」みたいなかんじだったんだけど。へこむ。俺は生き物なんだから、死ぬんだよ?



抽象画の価値

 サイ・トゥオンブリーの絵「黒板」がオークションで約86億円で競り落とされた件について。
 美術に無関心な人にとっては、こんな落書きみたいな絵にこれほど高値がつくことは信じがたく、またばからしいことだと思えるようだが、まあ……値段に関しては、高名な美術家の作品は投機の対象になるのでいたずらに値が上がることがあるとは言える。だから実際の芸術的な価値と金銭的価格としての評価が釣り合ってるとは限らない(というか、そうでない場合も多い)。芸術作品の価格を決めるのは、まずはサイズ、そして作家の名前、クオリティはそれからで、さらに投機的価値が大きく関わってくる。
 それで「黒板」という作品自体はどう評価するべきかというと……これは、実物を見ないことには分からんのですな。
 みんな、絵画というものを習慣的に二次元表現だと思ってるかもしれないけれど、絵はブツなんですよ。立体物なんです。図版や画像で分かるのはその印象だけで、最も大切なものは得られない。
 それは何か。欠けてるものを述べてみよう。まず図版でほぼ必ず損なわれるのは、サイズだ。当然だがサイズには必然性があり、それは見るものの体験に深く関わってくる。「黒板」の実サイズは、書籍やウェブサイトにはとても掲載できない大きさだ。その時点で図版は参考程度の意味合いしか持たない。特にこういった抽象性の強い作品に関しては。
 もう一つ、図版でできなくて、実物を前にしてできることというのは、近寄ってみて部分を注視したり、離れてみて全体を見たりという、そういった作品との対話的な見方だ。絵というのは、実は特権的なビジョンは持ってなくて、見るものが近づいたり離れたりしながら体験を通じて総合的に判断していくものなのだ。筆遣い、息づかいまで拾える至近距離に近づけること、そしてその絵のサイズを受け止めきれる距離をとって見ることができること、それが実物でこそ可能だ。
 そして最後に、いわずもがな図版が致命的に損なうもの……マチエール。つまり、絵肌のでこぼこ感とか物質感だね。
 まとめると。「サイズ」「材」「距離と空間」それを把握するための「体験」が図版・画像では欠落する。絵画を見るということは体験なのです。だからバーネット・ニューマンとか、あんなばかでかいキャンバスに縦線引いてたんじゃない?
 ……なので、図版だけ見て、大騒ぎすることはないと思われます。値段だって適当なんだから。
 みんなもっと美術館いけ!!




 
 
プロフィール

金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

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