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a happy new year

Hallo! Im Kao san Rd in Bangkok.
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山形さん何やってるんですか

テレビ番組に出演中の山形浩生氏が突然「V8!V8!」と叫びながら、自分の口に銀スプレーを吹きかけたという。

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これは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のネタだが……本番中にスタッフに黙って独断でやるとは。
さすが先生! そこに痺れる憧れる!

また「マッドマックスが興行成績1位じゃないのは許せない」とも言っていた。
ロックだぜ。

ハイク詠もう

https://web.archive.org/web/20120118000038/http://shaka.web.infoseek.co.jp/haiku/

自動で俳句を詠むツール。なかなか面白い。以下みたいなのがボタン一つで出てくる。

「女湯で 逆ギレ全開 ボブ・サップ」
「容赦なし ママにはナイショで クーデター」
「初デート 初回限定 クーデター」
「出来心 注射器しのばせ 猛ダッシュ」
「ここはどこ? スクール水着で 和尚さん」
「今度こそ 震え止まらぬ 生まれそう」

でも季語がないから川柳だね。「スクール水着」とか夏っぽいけど。


暗黒巨大出版資本主義集英社

 集英社の贈賞式に顔を出す。担当の美少女(31歳男性)とお話ししたいこともあったからだ。
 が。行ってみたら美少女はじめ編集長や単行本のときにお世話になった編集さんやライターさんや正体不明の人やなんやかやに集団でボコボコになじられて瀕死になり、そのあと角田光代さんといっしょに悪ノリしてたら俺だけめちゃくちゃ怒られて(角田さんも怒られたかどうか知らないが、角田さんは偉い人なんで俺ほど怒られはしめえ)、しかも二年も前のスピーチのネタでいまだにいじられるし、なんなの。こういうのって普通、行ったら「あっ来てくれたんですね、ありがとうございます!」なのに、「貴様あぁー!!」みたいなかんじだったんだけど。へこむ。俺は生き物なんだから、死ぬんだよ?



おそまつとか

「おそ松くん」のリメイク「おそ松さん」が始まってだいぶ経つ。私はしばらく、見る気になれなかった。
 ぎりぎり、「おそ松くん」はリアルタイムで見ていたのである。私は昭和生まれだ。
 それで、思い入れもあったし、「おそ松さん」は、あまりにファンにいいように解釈されすぎているように感じたし、そういう素地があるということは、その程度の作品なのだろう、と勝手に思っていた。
 が、第一話が発禁になるというので、その機会に見てみた。これが、わりと面白かった。くだらなくて。もしかして監督が大和屋暁かな、と思ったが、それは違った。でも、相当影響は受けているだろう。
 二話以降は特に言及するほどでもないけど、まあとにかく、あの赤塚不二夫作品がこんな風になるのかな……という感はある。
 赤塚不二夫の魅力は、ドン引きするほどの狂気にある。
 だから、それが現代的に希釈されたのを見るのは、すこし心苦しいものもある。
 べつに、一松とトド松がボーイズラブしてもいいんだけど、原典がなにを言ってるのか、知っておいてほしいとは思う。イヤミはスーパースターなんだよ。たとえばそういう、私の世代が自然に感じてることが、この二次創作を行っているひとたちと共有できてない気がして、ちょっともやもやとする。



これを、テレビで見てたんだよ。みんなは見てたのだろうか。




 
 

釣り記

館山で釣り。
釣果 キス1 メゴチ2
不漁である!

別グループは鯖など青物がたくさん釣れてたようだが、我々はキス狙いだったので、総じてふるわなかった。まあ、こんな回もあろう。

世にも奇妙

yahooで「ががばば」と検索してみると、面白い注意が出てくるのでやってみるといいよ。

ハロウィン国際感覚ギャップ

渋谷でのハロウィンでのお祭り騒ぎは、ゴミのポイ捨てが大量になされたので日本人からは「民度が低い」「もうやめちまえ」などと言われているようだが、

海外の人には「夜の繁華街で安全に遊べるなんて」と驚愕されているらしい。

分かった

 元航空自衛隊の人に忠告されて、「その髪型だとそりゃ自衛官に間違われる」と言われたので、髪を伸ばすことにする。
 そうよ、ユーリズミックスを見習うべきだ。人は髪で変われるのだ。

 

 髪の短い(自衛官時代の)ゆーちゃん。


 

 天使になったゆーちゃん。



人類の夜明け

 奥多摩を登る。周遊道路にある休憩所「都民の森」に自衛隊さんたちがいた。何人も迷彩服着てでかい背嚢しょって歩いてたので、最初変態コスプレ集団かと思ったが、軍用車も駐車してたから本物だった。近くで演習でもしてたのかな。ここらへんでもやるのか?

 今回、あまり体を鍛えてない状態で行ったので、たいへんにきつかった。
 
 そんで帰ってきて、なんの脈絡もないが、この動画を見て感動したのだった。
 

生きてると増える、どうでもいい豆知識

二次大戦当時のドイツ戦車のエンジンって、マイバッハ製なんだってさ。びっくり。いいもん使ってんな。
こんな知識ばかり得てるから自衛隊に間違えられるのかな。

以前、ゆーちゅーぶをだらだら見てて、交通事故映像のドライブレコーダー集とかだったか、運転してる車が交差点に差し掛かって、事故ってる車を見つけていた。一台が、もう一台の側面に突っ込んでた。そのとき、どうやら運転手と助手席にだれか乗ってたようだが、会話が聞こえた。
「あれマイバッハじゃん! マイバッハにぶつけちゃってるよ! あちゃー。どうすんの」
「マイバッハってそんなにいいの?」
「超高いよ、数千万するよ。あーあ、お金どうやって払うんだろ」
「数千万? 家買えるじゃん」
「うん、そう。家が走ってる」

いい表現するなあ、と思った。

なんなんだよおおおおおおお!

 小料理屋で飲みながら小説読んでて、これ読み終わるまで居座るか、ってやってたら、閉店間際まで残ってしまった。
 そんで会計時、一人だけ残った客の私と、大将の会話。
大将「私の年になるとねー、もう本読むのも辛くてねー」
私「ああ、目とかがですか?」
大将「そう、疲れるし、それに老眼が始まっちゃって、うまく焦点も合わなくってね……」
私「はあ……」
大将「……自衛隊さんですか?」

「違います!!」


なんでだよ! くそったれ! もう三度目だぞ! どうして俺だけが、三回も軍人に間違えられなければならいんだ! 繰り返しになるけれど、心は少女なんだ! そして、最近少女になる事をようやく諦める事ができたみそじ男なんだ! その矢先にこれかよ! そりゃねえよ! だいたい、駐屯地の門限が12時なのに、深夜1時まで飲んでる俺が自衛隊のわけないだろ! ないだろー!


致死った

 多摩湖自転車道をサイクリングしていて、前を走っていたロードバイクをママチャリでぶち抜いた。

 まあ、ママチャリで抜かれる程度の奴だから大した事ないのだろうけど、こんなの初めてだった。おれジーパンに下駄だったのに。

 そのあとこの世の楽園、温泉に行き、整体した。
 整体師さんに、肩、背中、腰、腕、わき、ふくらはぎがこってますね、と言われた。
 なにこの体。俺死ぬの?


バグ調理場

 一仕事終わって冷静に身の回りを振り返ってみるに、部屋が散らかりすぎている。
 特にキッチンが危険なレベルで乱雑。
 これは比喩ではなく、本当に危険。
 テーブルの上に、出しっ放しの醤油やめんつゆのボトルにまぎれて、溶解剤や還元剤のパックが置かれたまま放置されているのである。

 自分でキッチン使うぶんには分かってるから問題ないんだけど、知らないでここに立つ人がいたらやばい。まあ、想定として、お客が招かれたとしようねえ。そんで小腹の空いてくる時間帯に、私が注意を向けてない隙に、女子力アピールしたい女の子とかが「ちょっとキッチン借りるねっ!」とかいって、勝手に何か作り始めるのよ。それで溶解剤や還元剤の袋を見て、「あれ、これは三温糖かしら? ペロッ」なんてことがおこりうるのよ。
 そうなると「ギャアアアアアアアア!!」という断末魔とともに、その女の子は溶解しだしたり、還元しだしたりすることになる。要するにこいつらは劇薬なのであって、口に入れてはいけないのである。私も以前、うっかり欲望に負けてフィキサーを味見したことがあったが、ものすごく怒られたことがあった。
 
 そういうわけで、部屋を掃除したい。基準は「自分が安全に住める」から、「誰もが安全に住める」程度にまで。でも槍とか飾ってあるから、どんなに頑張っても物騒な部屋である事に変わりはないかもしれない。



ふう

脱腸した!
これで釣りに行ける!


 先日、一軒家住まいとなったポエム宅に遊びにいったのだが、そこでトロピコ5というゲームをやった。どういうゲームかというと、未開拓の島で領主や大統領になって、町を作っていく、いってみれば村ゲーである。
 しかしこれがすごく面白い。畑や牧場を作ったり、道路を敷いたり鉱山を掘ったり、そうやってインフラを整えたり資源を蓄えたりしながら貿易もして、財政をやりくりしつつ、治安の問題や支持率確保にもいそしむ。法整備や社会制度の設定などの要素もあるので、初見ではかなり何をしたらいいかわからない。
 
 私は初見プレイで、ポエム君の助言を適宜受けながら、時代設定を「植民地時代」にし、スタート。この場合、プレイヤーは帝国から派遣された「領主」として島を開拓する。なので帝国との好感度に気を使ったり、いちいち出してくる要望に応えたりする。任期は決められており、適宜ミッションをクリアすると若干伸びるが、任期が切れてしまうとそこでゲームオーバー。逆に、民衆の支持率を50%以上に高めると独立宣言を行う事ができ、これをして帝国に手切れ金を払うか、独立戦争をして勝つかすると植民地時代はクリア、次の時代「世界大戦時代」へとそのまま進む。つまり島はそのまま、諸条件が変わり、難易度が上がる。

 そんなわけで、植民地の島の領主をやる。最初はなにせまったく要領を得ないので、ポエム君の助言に頼っていろいろ建てたり、農具や工具を開発したりする。途中からだんだん分かってきて、僕サガの容量で適当におもしろおかしく町を作る。
 そうこうやっているうち、帝国の監察官みたいなやつ(アドバイザー的なやつ)が、「どうやらこの島では金がとれますぞ!」とか言い出すので、わあっ、こりゃゴールドラッシュ到来だ! ということになり、金鉱探しのために発掘隊を何度も島の奥地に向わせる。
 が、見つかった鉱脈は鉄や石炭ばかり。それもまあ、貴重なものだが。でも探しているのはお前じゃない、金だ、金を出せ、とあくせくするうち、「金というおいしい鉱脈が近くにあるわけないのではないか?」と思い、遠くに派遣すると、そこにはウランの鉱脈があった。お前でもない。というか植民地時代になんでおまえいるんだ。
 だれもが諦めかけた、そのときだった。ウランを発掘した隊を領事館まで返してやらず、そのまま別の方面へ寄り道させたところ、海辺の山に金の鉱脈があったのだった。
 勝った! 大分時間を取られたが、これで財政難もなんとかなる! この時点で、反帝国主義者の地下組織から10000ドルも恵んでもらってるというクソ財政だったが、それもこれも金のためだった。都市部からかなり離れているが、さっそく鉱床に採掘場を建設し、都市部から道路を引く。……しかしあまりに離れているためか、人がここまで来ない(人や車の往来は見る事ができる)。
 これではいかん、と思い、この金鉱の辺りを第二都市とすることを決める。ここを足尾銅山とするのだ! まずは建築スピードを上げるため、建築業者と運送業者を建て、人が住めるように住宅を建て、お酒が飲めるように酒場を建て、心を癒すために礼拝堂を建て、そして取れた金を速攻輸出できるようにすぐ側の海に港を建設する! だがどうだろう! ただでさえ人の往来の少ない僻地に一気に建設ラッシュが起きたせいで、どこにも手が回らなくなって、なにもまともに建たない! 
 最初に作った採掘場は出来上がり、どうやら金は道路を経由して首都で消費されたり、輸出されているようだった。財政はかなり潤った。だが、第二都市が十分に機能する前に、任期が尽きようとしていた。
 お金はできた。だが時間がない。今からではなにをするにもどうにもならない。
 ポエムいわく「もっと早い段階でお金を支持率に変えるべきだったねー」と。
 そして任期残り二ヶ月。実時間にして数分。絶望であった。
 ポエム「この次に着任した領主は……このインフラを何の苦労もなく受け継ぐのか……。金城さんが血のにじむ思いで掘り当てた金鉱と、必死に作った第二都市とを……」
 それを聞いて、私は最後にやる仕事を決めた。
 そんなことは、絶対に許さない。
 「この島は俺とともに滅びるのだ!」
 そういって、残り一ヶ月で金鉱と、すべての港を破壊した。

 そんで、娘のことりちゃんと遊んだ。



手書きアニメ

牛蒡氏も新作出してた。




踊るモノ江

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MAD

皿さんが新作出してた。


できごと(おこってない)

 風邪を引いたので治した。
 基本的にやったことは、食事をよくとること、それくらいだった。普段私は晩飯しか食わないが、なるべくこまめに栄養補給するようにつとめた。滋養強壮。
 あと市販の風邪薬は、やはり全く効果を感じない。容量の二倍を飲んでいたが、治りが早まったとは思えなかった。風邪を早く治したいなら、多少面倒でも医者に処方箋を早めに書いてもらうがいい。
 まだ若干、喉や鼻から虹が飛び出るけれど、生活に支障はなくなった。しかし、貴重な締め切り前に数日間休んでしまった。

 小説はたぶん締め切りには間に合うが、どうも枚数オーバーの癖が出てしまう。担当の美少女(31歳男性)には「100枚くらいで」と言われたけれど、このままだと130枚か、それ以上になる恐れがある。どうも、目指してる枚数に着地するのが不得意。


 あまり私の人生に関係ない事だが、帯ひろ志が亡くなってたことを最近知った。小学生の頃、氏の漫画を読んでいたので、ちょっとショックだった。調べたらまだ若いのに、突然倒れたらしい。南無。


 今日は何かとりとめもなく書いてるけど、風邪でダウンしているときは主にゲーム動画を見ていた。私はゲームを買ったりプレイしたりすることに関してはきわめて限定されているが、プレイ動画、実況プレイ動画などは見てもいいのだ。
 それで、前から知ってたが、改めて面白いなと思ったのは、「ロマンシング サ・ガ3」のミニゲーム、「マス・コンバット」。ロマサガ3は、そのミニゲームだけで一つのゲームになると言われているほど、ゲーム内のミニゲームが多彩で奥深く、マスコンはその最大のものの一つ。これは軍隊同士を戦わせ、「前進」や「後退」「防御」「全軍突撃」など、状況に応じて司令を出し、敵の撃破を目指すといった趣旨のものだ。ストーリーを進めると、情報操作などで敵軍を撹乱したり、自爆兵を突撃させたりなど、特殊な技も使えるようになる。
 で、見ているうちにやりたいなー、フリーでやれる同じようなゲームないかなー、と思って探したら、あった。
 「マスターコンバット」という、身も蓋もないパクリ名前で、内容もまんまマスコンバットのゲーム。あるじゃん、そりゃ需要もありそうだし、誰か作るわな、と思って早速ダウンロードしたが、開けない。よくよく見ると、ウィンドウズでしか遊べないようである。
 Macで生きていると、こういうことがあるのだ。なんだよ。だいたい、Win使いは卑怯なんだ。あいちゅーんずやあいぽっどならまだしも、ふぉとしょやいられまで平気で使いやがって。おまえら、今すぐマウスを捨てやがれ。馬鹿野郎。
 という怨念を胸に、しかたがないので、ゲームやりたい欲を晴らすべく、フラッシュの戦略ゲームを探す。
 結果見つけたのがこれ。
 http://ja.y8.com/games/warfare_squad
 
 兵のユニットを移動、攻撃させ、敵軍との攻防を勝ち抜き、全滅させるか、砦を落とすかすれば勝ち。
 頭を使わないと勝てないけど、将棋ほどは難しくない、ほどよい難易度で楽しい。敵AIもややバカである。
 セリフが英語だけど、読めなくても問題ない。英検準二級の俺が問題ないので、多分みんな問題ない。すぐにゲームに慣れるでしょう。
 やってみればいいよ。たのしいよ。

 それと並列してやってるのが、まあライフワークと化した僕サガなのだけれど、最近目標を失って惰性で続けてる状態になりつつある。私がやってる鯖は比較的のんびりした、いわばマイナーリーグなのだが、とはいえ人口トップでのエンドも一度果たしたし、先日、長年の目的だった「魔人」エンドも果たした。
 (僕サガは、通常は終末が近づくと「勇者陣営」「魔物陣営」に別れて、最終戦争が起こることになっている。勇者陣営が勝利して終わると、陣営のトップが「勇者」の称号を得て、ボーナスアイテムとして聖剣エクスカリバーがもらえる。一方魔物陣営が勝利すると、そのトップは「魔人」の称号を得て、魔剣レーヴァテインをもらえる。このレーヴァテインがずっとほしかったのである。ねんがんの レーヴァテインをてにいれたぞ!)
 てなわけで、もう、しゃかりきになって目指すものがないのだ。勇者勝利というのも一度やってみたいが、これは個人では不可能である。この世のどこかにある目標をしらみつぶしにして探さなければならないので、徒党を組んでやらなければならない。それは面倒くさい。
 それに、なんだか最近はいよいよ僕サガサービス終了の噂もたちはじめてるし、なにもかも潮時なのかな。もう、今僕サガやってるプレイヤーは私みたいな奴しかいないし、新規顧客が望めないとなるなら、何かしら駄目押しで課金品セールをして逃げ切る、ってのが運営のする手だとも考えられるが……なんかこう、発狂レベルのイベント起こしてくれないかな。最期に一花咲かせるみたいな。







ローマの休日(世界の終わり編)

 昨日の土曜。かったるくなったので、小説書きはお昼のうちに終わらして、夜はお酒飲んでだらだらする。土曜だし。サタデーだし、ナイトフィーバーする。小料理屋で。遠藤周作「海と毒薬」読む。おもろかった。最近当たりをよく引く。
 謎めいたテクストもいいけど、素直に心に響くテクストもいいな。とくに酔っていると。

 そんなわけであと約一ヶ月間、書くマシーンとさせられる苦悩のあまり断髪したのだった。つまり床屋に行く、これは昼の話である。

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 この感じを地でいくような。
 そして、散髪したての私が恐れる悩みと言うのは、自衛官に間違えられないかということである(うちの近所には自衛官がうようよいる)。すでに人生で二回も「自衛隊の人ですか?」と言われてしまっている。次は殴ってしまうかもしれない。心は少女だから。だいたい、この年になって自衛官て、もう士じゃなくて曹だろ。軍曹に見えるのか。それとも青年将校か。



生命の危機

 肩こりがやばい。痛い。
 範囲が広すぎて、ワキや、胸まで痛い。なぜか腹筋も若干痛い。
 なんだよ……パソコンに向ってるだけでこんなことになるのかよ……

 腕のいい整体師にかかりたいな、と思うが、湯に入って整体して、ビールの一杯でも飲んだら、もう小説なんて書く気になどならなくなるに決まってるので、半日つぶれる。
 それに、気に入った整体師を覚えておけばいいものの、ずぼらだから名前を控えたりなどしてないのだ。だからいつも一期一会。
 整体というのは、本当に技術と知識と経験なのだ。力でもみほぐすだけでは非効率なのだ。
 ちなみに小平近辺のお湯やさんで私の知る限り、一番整体師のレベルが高いのは「テルメ小川」だと思われる。そんなに色々なところ回ってないけどね。あそこは修了制作のとき、大変お世話になった。

 これ以上酷くなる前に、ピップエレキバン買ってみようかな。あれ本当に効くのか。効かなかったら温泉行く。


続まんが

 衛藤ヒロユキを読んだら、当然柴田亜美を読みたくなるものだね。というわけで、超久しぶりに「南国少年パプワくん」を読んだ。

 私は衛藤「グルグル」とあーみん「パプワくん」のリアルタイム世代で(だから思い入れが強い)、テレビアニメも見ていた。二人を知らない若い人のためにおじさん解説すると、この人たちは「ドラゴンクエスト四コママンガ劇場」という、エニックスのやってた企画から出世した人たちである。(というか、ここから第一級の作家になったツートップである)
 それでパプワくんは、前半はハチャメチャなギャグなんだけど、後半はシリアスですごいことになるんだよな。アニメだとシンタローがパプワ島を去るところで終わっちゃったけど、物語的にはそこから始まるんだよな。それで、子供の頃はなんとなく読んでたんだけど、今読むとこの話、壮絶だな……と思うんだよ。シンタローの家族、悲惨すぎるだろ……。あーみん、これを子供向けに描いてたのか?
 ともあれ、読むのは十年以上振りだったので、半分忘れていたところも多く、凄く楽しめた。
 なんか、エニックス系の作家って、ギャグ中心だけど物語後半で読者の対象年齢忘れて暴走するから、好き。夜麻みゆきの「レヴァリアース」とかね。衛藤の「がじぇっと」も、若い子はよくわからんだろ。
  


なにしてるんだ……

 指と脳の運動として習作を毎日書いているけど、今書いてた作品は長くなって、三日かかって書き終わってみて、原稿用紙換算でどれくらいになったかな? と計算したら、91枚だった。
 
 その労力、本番に使えよ……

 この枚数だと気軽に人にも見せられんし、なんだろうなほんとに……
 まあ、いいでしょう。内容自体は気に入っている。書けてよかったと思う。どんな話かというと、「金の斧」「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」をごっちゃにした話。テーマは「原発」。(タイトルは『死の灰かぶり姫』)
 読みたい人は、私と友達になってください。



 
 
 

習作「文明開化街の料理店」

 「寿司屋死す」うどん屋はそのビラを毎日のように撒くのだった、言霊として、起源のない反復として、失われた時を求めている振りをして……文明開化を果たしたその都市には寿司屋は過去の遺物であり、うどん屋は一刻も早く寿司屋を死に至らしめるのがこの街のためであると信じていた、信じていた、そう、コーラの泡、流れ星の尾、少女の涙の跡のように、いつもはかなげに、そのビラは風に飛んでいった、そして空に吸い込まれるように、吹雪のように、あられのように飛んでいった、それは文明開化によって煉瓦敷きになった道路が剥がれて白く色褪せめくりあげられてしまったようでもあった…………
 この歪んだ気遣いに当の寿司屋は己の感情を抑えきれない。「許すことは不可能、それとも愛?」寿司屋は悩んだ。「それとも……愛?」
 そういう店の外にまで聞こえてくる寿司屋の大きな独り言を聞いて、うどん屋は笑った。「なにが愛だ。俺がやってることの意味をよく分かっていないようだな! 風は吹き、雨は降り、この街にはくたびれたビラでいっぱいになる、おれの作ったビラでいっぱいになる、やがて地面は埋め尽くされ、寿司屋はビラが貼られて、もう何屋かわからなくなってしまう。それでも俺の言いたいことが分からないのか! 好きだ! 結婚してくれ!!」
 「…………?」
 うどん屋が寿司屋の前でそうしているうちに、そば屋はうどん屋に放火した。
 「ああ! すごい! うどん屋燃えてる! うどん屋燃えてるよおおおおおお!!」そば屋は興奮のあまり、その場でそばを打ち始めた。うどん屋はごうごうと音を立て、ぱちぱちと爆ぜながら火柱を吹き上げて黒い煙を沸き上げていく。それでようやく、うどん屋は自分の自宅兼店舗が燃えていることに気づいて振り返った。うどん屋は寿司屋の向かいだった。
 「そば屋!」うどん屋は驚いて、そば屋に目をやった。「おまえ、裸じゃないか!!」
 それは悲しみに明け暮れ果てた哀れなそば屋のせめてもの反抗だった。ハルピンで生れ落ち、孤児として育ってこの街に密入国し、文明開化の嵐の中を生き抜き、この炎の前で服が焼け落ちてしまった今、彼に失うものはなかった。打っていたそばすら火に近すぎて、焼きそばになってしまっていた。なにもかも、もう手遅れなんだね。だからぼくは、夢の中でだけでそばがきを抱きしめ続けているんだ。胸に疼痛が走る。脈が乱れる。そして戦争が終わった! 戦争が終わり、俺たちは荒野に投げ出されてしまったのだ! もう風景もない、磁石もどこも指していない、帰る俺たちを抱きしめてくれる者はいないのよ!! と、うどん屋は言った。肩を抱かれたそば屋は、ぐったりとうなだれるしかないよね。それからうどん屋は彼に何か着せないと、と思い立ち、寿司屋の出入り口に自ら張ったビラの封印をビリビリと引裂き、中に入った。カウンターの向こうで体にバスタオルを巻いて立っていた寿司屋は「あっ……」と言い、頬をあからめた。「貸せ!」うどん屋はそのバスタオルを剥ぎ取る。やあーん! と寿司屋が叫び、胸と股間を押さえながらしゃがみ込むのに目もくれず、うどん屋はそば屋のもとに戻ってそれを投げつけてやる「いつかそれが必要のない世界が君に訪れるとしたら、それはどんなにいいだろう。一枚のバスタオルが一筋の道となり、君の足跡が歴史となる。そして地平線はやがて、この無限の荒野から風景に変貌し立ち上がるだろう。そして、そしてもし、海が見えたとき、そっと足をつけて思い出すがいい。やがてはやはり、バスタオルは必要なのだと。これはお前のはじまりであり、ゴールなのだと。そして、そしてだ。海の水を含ませたこのバスタオルを、きっとここに返しにきておくれ。それが、おれへの、寿司屋への、お前の気持ちになるだろう」
 シミーズを着た寿司屋が店の入り口に立って、その様子を見ていた。目には涙を浮かべていた。「ああ、なんて、なんて……」
 うどん屋は口の端で笑って、寿司屋に振り返った。「彼の帰りを待とう、寿司屋」
 「ああ、なんて……」寿司屋は震えた。「なんて酷い奴だ……勝手に私のバスタオルを貸すなんて!」
 


分かりやすい世界同時株安の混乱

ついったー上での「#BlackMonday」のハッシュタグ発生



24日午前3時(日本時間午後4時): ヨーロッパが起き出し、パニックが始まる。アメリカもすぐに反応した。


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24日午前7時(日本時間午後8時): 世界全体が一気に呆然とし始める。人々は貯金があっという間に失われてむせび泣く。アメリカでは取引開始と同時にダウ急落。状況はさらに悲観的に。


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24日午前12時(日本時間午前1時): #BlackMondayが世界を席巻! 破滅、憂鬱、その他もろもろ。


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 最近ちょろっと運用もしようかな、と思ってた矢先にこれだよ。でもまあ、下がりきったら株は買い頃かもね。私は一度痛い目見てるのでばくちはしませんが。
 
 今この瞬間すごい数の人間が自殺してると思うと気が沈む。




即興習作「てる美」

 脳細胞からミカンを栽培する研究に失敗した俺と、水爆の影響で肌が荒れがちなやもめ女は世界の別の場所で同時に同じことを思いついていた……「ビールの色を紫にしたら、ドイツが滅ぶ!」俺はミカンの色から、やもめ女は水爆の輝きからそれを発想したのだった。全部ビールのせいだ、ドイツのせいだ、ならば奴らの食っているジャガイモを全てサツマイモに変えてしまったならば、ユーロは紫色に泡立つ、そして地中海へ栄養満点のアルコールを流しだし、プランクトンはすべてアル中になるのだ、そしてアル中プランクトンを食った魚はアル中が凝縮し、その凝縮アル中魚は世界中に輸出され、それを食った人間はアル中になる! やもめ女が水爆をドイツで炸裂させ、ジャガイモが遺伝子を発狂させてすべてサツマイモになってから、日本でルンペンになり下がり果てた俺がその成果となった事件を目撃するまでに一ヶ月もたたなかった……「ドイツ、滅ぶ!」新聞には今もその文字がにぎわっていた。俺はその新聞を地面に敷いて冬の冷たいアスファルトが尻の体温を奪うのを防ぎながら、さるレストランの前に座っていて、閉店時間を過ぎたらゴミ箱をあさろうと張っていたんだが、テラスに座る家族連れがぶつぶつ言い出したのだ。「このお魚、なんだかお酒臭いわあ」女の子が文句を言って、フォークで刺した魚を口に運ばない。「てる美、好き嫌いをいっては駄目だよ、きっとおいしいから食べてみなさい」父親らしき男が窘めた。
 てる美は自分の名前が気に入っていなかった。というか、あるとき名前の由来を聞いて、それ以来嫌悪感を抱いていたのである。おととしの祖父の法事の際、こう言う時くらいにしか会わない伯母がこっそり言った。「あんたのお父ちゃんは酷い奴だよ」父の姉である彼女の顔は苦々しげだった。「どうしたの、おばさま? 父が何をしたのですか?」てる美はきょとんとして聞く。「あんたの名前の由来だよ。『てる美』というのは、テルミット焼夷弾から取ったんだにょ!」
 てる美はそれを聞いて愕然とした。自分の名前を大量破壊兵器から取るなんて! いったい父は何を考えてるのか!? 「おばさま、私、いますぐ改名したいです! 私に付き添って裁判所に一緒に行ってください!」てる美は言う。が、伯母は「だけどね、お父ちゃんはそれを許さないんだと思うんだよ。それに多分あいつはね、テルミット焼夷弾を持ってるんだよ。改名の申し立てなんて、そんなことしたらあたしらどうなるか……」と乗り気ではない。無責任なひとだ。人の知らなくてもよかった汚辱の因縁を暴露しておいて、後は何もしないなんて! 「おばさまには責任があります! なんとしても一緒に裁判所に来てもらいますからね!」てる美は食い下がった。が、「そう言われてもにゃー」と言われて、うすうす気づいていたが、伯母は精神がおかしいと思った。それで裁判所ではなく精神病院に連れて行った。
 「はっきり言いましょう……おばさんは、病気です」精神科医はてる美に言った。「あなたも、遺伝子が似ているので気をつけてくださいね! とくにお酒の飲み過ぎには要注意です!」
 そんなことがあったので、てる美は酒が効き過ぎの魚は食いたくなかったし、父の命令も気に食わなかった。だが、そんなことは俺はつゆ知らず、食べないなら恵んでほしいなあ、くらいに思っていたのであるが、すぐにその考えを改めた。どうやらこの酒臭い魚はやばいようだ。レストランのテラスといい、店内といい、あらゆる料理から尋常じゃない酒臭さが溢れ帰り、すでにそれを口にしてしまった客たちは重度のアル中となってゾンビのように徘徊し、幻覚の虫が体中をはびこるので全身がぼろぼろになるまでかきむしり、肉が捲れ、血が滴り、そう、ゾンビのように! うーあー言いながらさらなる酒を求めて徘徊するのだった、ゾンビのよう!
 「こんな狂った料理、やっぱりよう食べられん!」てる美は皿ごと魚を地面に叩き付けた。「てる美! なんだ、その大阪弁は!」父は怒った。「お父ちゃん、私、知っとんのよ! 私の名前、焼夷弾から取ったってこと!  それに今もそのテルミット焼夷弾持ってて、逆らったらどうなるかわからんちゅうこと! 全部、おばさまに聞いたけん!」「あいつの言うことを鵜呑みにしたのか」父はうつむいた。「お前にこんなことを言いたくなかったが……伯母さんは病気なんだ」
 俺はそういう親子の込み入った話など聞きもせず、地面に投げ捨てられた魚を、もういらないものだと判断し、むしゃむしゃ拾い食いしていた。それに気づいたてる美の母親が金切り声をあげた。「ルンペンが! ルンペンがいるわあああああ!」その声のでかさにびっくりしたのは俺の方である。母は頭と両腕を振り回しながら叫び続ける。「私、ルンペンは駄目なのおおおおおおおっ! ルンペンだけは駄目なのおおおおおおおお! うおおおおおおおおおっ!!」激しくヘッドバンキングする後ろでヘビメタが鳴り始める。どうやら店内にいたゾンビがBGMの有線ラジオを勝手にヘビメタチャンネルに変えてしまったようだ。
 「貴様あああああ!」父が俺の胸ぐらを掴んで引っ張り上げた。「お前のせいで、うちの家庭はめちゃくちゃだ!」父は往復ビンタを容赦なく俺に浴びせかける、それを止めたのはてる美だった。「お父ちゃん、そいつは関係ない! 母さんは勝手にきょどってるだけだし、それにお父ちゃん、おばさまの話が嘘だと言いたいなら、本当の由来を教えてよ!」
 ヘビメタが鳴り、母がヘッドバンキングする中、てる美は俺を掴んで立つ父親に対峙していた。その周りをうようよするゾンビ。このとき俺が考えていたのは、なぜミカンを作りたかっただけだった俺がこんな目にあってるのか? という人生に対する果てしなき疑問だった。脳細胞からミカンを作る実験が「非人道的である」とバッシングされ、研究が続けられなくなり、銀行に借りた金は返せず、研究施設も農場もすべて抵当として取り上げられてしまった! そしてドイツさえ滅べばいいと思ってた。根拠のない希望に燃えていた。若かった。全てを失ってもいいと思っていた。ドイツさえ滅べばいいと思った。その浅薄さが、逆に駆け足のような力となっていた。皮肉だった。早熟なミカンのように甘酸っぱい匂いに溺れ、そして実ったばかりの青い夏ミカンのように渋い思いもした。滅べと思った、ドイツは。ドイツさえ滅べばいい。そして気づいたら仕事も何もかも失い、浮浪者同然だ。いや、浮浪者そのものだ! 俺は、ミカンすら育むのに失敗し、そして人生そのものを失敗した! 未熟なまま走った末、熟した頃には腐敗した大地に転がっていたのだ。絶望に打ち拉がれたまま地面に新聞紙を敷いて横たわり、このまま空き缶拾いで日銭を稼ぎ、炊き出しで恵みをもらい、ゆっくりと死んでいくだけの俺だった、そう、ゆっくりと死んでいくだけだったのだが、ある日敷き布団にしている新聞紙の見出しの文字が目に入ってきて俺は全身に戦慄が走ったのだよ。「ドイツ、滅ぶ!」! 俺は目を疑った。義眼だった右目を取り出し(二年前にヤクザに殴られて右目は潰れ、それからガラス製の義眼を入れていたのだった)、俺は疑いかけた。「目さん、今妙なものを見た気がしたが、お前大丈夫か?」俺は目にそう言ったが、目は首を振った。「いや、ほんとにドイツは滅んだみたいよ。よく見てみ」目は言った。そして俺は残った左目で改めて見ると、そこには「ドイツ、滅ぶ!」の文字がたしかにあったのだった。「ごめんね、目さん。やっぱり君は正しかったよ」俺は言った。「でしょ」目は得意げだった。「疑ったりして、悪かったよ。これからもよろしくね」そういって俺は目の瞳の部分に軽くキッスをした。「やん! ばか」目は頬を赤めて(こういうとき、彼女は充血して、血管が走るのだ)、でもまんざらでもなさそう。俺は目さんを眼窩にはめこんで、改めて考えた。俺の挫折した夢を一体誰が叶えたのだろう? 新聞をよく読むと、突如水爆が炸裂、イモが遺伝子変革をおこして全てサツマイモになってしまい、ビールは紫色に、それが許せずドイツ国民は憤死。なんてことだ、俺の理想通りだ。これは一体どう言うことだ!? このことは自暴自棄になり、ただ死を待っていた俺に生きる目的を与えた。この犯人に、いや革命家に会いたい。居場所を突き止めたい。そして分かり合いたい。こいつとなら、世界をもう一度変えられる。誰もが、笑って脳細胞からミカンを作れる世界を実現できるかもしれない! そうだ、大学院まで出てルンペンをやるようなこんな世界がそもそも間違っていて狂ってるんだ、俺は世界を治療する! あの革命家とともに!
 ということを思念していたのだが、その間にも父のビンタがめった打ちに襲いかかっていて、俺の両頬はリンゴのように真っ赤に膨れ上がっていた。
 「お父ちゃん、もうやめーやー!」てる美が父にしがみつく。「こんな奴ほっとき!」
 「黙れ! このテルミドールのクーデター!」父はそう怒鳴って、それから、しまった、という顔をし、俺を放して両手で口をおおった。自由になった私は崩れ落ちて両頬を押さえながら、考えた。テルミドールのクーデターといえば、フランス革命のさなか、山岳派によってロベスピエールの一派が捕えられ、処刑や自殺に追い込まれた事件、政治闘争じゃないか。さっきからごちゃごちゃ言ってた名前の由来うんぬんって、それか? 娘にそういう事件から名前を取るなんて、こいつ頭がおかしいんじゃないか? そう思っててる美とやらを見ると、彼女は紅潮した顔に涙を浮かべ、ぶるぶると震えていた。「おのれええぇ……」てる美は腹の底から絞り出すように怨恨にまみれた声を発した。父はかぶりを振った。「何かの間違いだ! 何かの間違い!」「何が間違いなんだ! この野郎、娘の名前をなんだと思ってるんだ!」てる美はテーブルナイフを拾い、構えた。「殺してやる!」てる美はそのナイフで父親めがけて思いきり突いた。
 「やめろ!」俺はその間に飛び出していた。無関係の俺が入れば、ナイフは止まり、彼女もひとまず冷静になるかと思ったのだった。だが突然過ぎたので、ナイフは止まらず、俺の顔面を抉り抜いた。そのまま吹っ飛び、父とともにもんどりうって転がった。父は愕然としながら、俺を抱き起こした。「なんてこった!」父は言った。「てる美、お前、いくらなんでも刺すなんて……」てる美はさっきとは違う理由で震えていた。ナイフは取り落としていた。「そんな……どうして……」てる美はそのままへたりこんだ。親子とも、あまりの出来事に絶句し、動くこともできなかった。その後ろで母はヘッドバンキングしている。
 「うーん」だが、俺は唸りながら起き上がった。それに再び、親子は息が止まるほど驚いた。なにせ俺の顔は抉り抜かれ、ぽっかり穴が開いていたのだ。「だ……大丈夫なのか? 怪我が重いようだが」父が不安げに声をかける。「いや、痛みは大したことないし、平気だろう」俺はそう言って顔に手をやった。そして、そこにあるはずのものがない、圧倒的な空虚に気づいたのである。右目の眼窩が空なのだ。
 「目さん……目さん!」俺はなくなった義眼をさがして辺りを見渡した。少し離れたところに、キラリと光る彼女が転がっていた。私はそこに駆け寄った。彼女には大きなヒビが入っていて、致命傷といえた。
 「よかった……無事だった……んだね……」彼女は息も絶え絶えに言った。「馬鹿な……目さん、もしや俺をかばって!」「いいの……左目のこと、幸せにしなきゃ、ゆるさないんだからね……!」
 そういって彼女は息を引き取った。私の左目は涙をあふれさせた。
 俺はひび割れた彼女をポケットに入れると、親子に向き直った。「貴様らの愚にもつかない親子喧嘩のせいで、全く無関係の俺の義眼が死んだ! 愚かだ! 失望した! お前たちは、この狂った世界の象徴だ! このまま争って滅ぶか! 気の済むまで殺し合うか! それとも俺の手で、殺してくれるか!」父はそう怒鳴られて、さすがにしゅんとした。「悪かった、娘のしたことは謝る。義眼は弁償するし、あんたの満足するだけ慰謝料も出そう。だからここは怒りを収めてくれ」
 「二億だ!!!」
 「二億!!!?」父は呆れ返った。「馬鹿なことを言うな、今から銀行に行ってすぐ100万用意できる、それで手を打とう、な? あんたには十分な額だろう?」
 「人を外見で判断するな、この腐れ名付け親が! 腐れゴッドファーザー!!」私は怒鳴り散らした。「俺はもともと、脳細胞からミカンを栽培するための企業をやっていた実業家、研究者なのだ! そして俺は一時的にルンペンに身をやつしたが、今から巻き返しを図るところだった! その矢先にこれかよ! そうだよ。おまえらどうしてくれるんだ。俺にはパートナーが必要なんだよ。それがこの義眼だったんだよ。それを惨殺しておいて、虐殺、刺殺しておいて、可哀想な目を抉り殺しておいて、百万なんていうはした金で逃げようってのか! どこまでも浅ましい奴だ!」
 「しかし二億というのは、逆手に取った恐喝だ! 示談は裁判で決着をつけさせてもらおうか!」父は開き直り、がぜん強気になった。しかしふと街を見ると、すでにアル中と化したゾンビが跋扈し、空襲警報のサイレンまで鳴っている。空を跳ぶグラマン戦闘機からアル中魚がロケット弾のように発射され、地面に降りそそぐ。それにゾンビも、飢えた普通の市民も群がり、貪るように食いあさる始末。110番も119番も、何度かけても対応するのはゾンビ! すでに警察消防は汚染され、裁判所が機能している確立、ゼロに等しいか、ゼロと言っていい! 「わかったか、すでにこちらの陣営が(と、言っておこうか! すでにこれは既成事実なのだから!)優勢なのだ! きさまらのような、家族でレストランのテラスでお食事するようなアッパーミドルクラスの豚どもが勝利する確立、ゼロに等しい!」
 父は八方ふさがりを悟り、首をがくんと垂れた。「しかし二億など、とても払えん……」
 「月300万からでOKだ、金利は2%で。俺はこれから、ドイツを滅亡させた人間を捜さなければならん。そのための資金源となるのだ」
 そして俺はてる美の腕を引いて立ち去ろうとした。「この娘は抵当として預かっておく!」「ほげええええええ!」てる美はのたうった。「殺生な! うちがどうしてお父ちゃんの借金の抵当にならなあかん! それにこれ人身売買やで!」「黙れブタアアアアアアアアア!! そもそも貴様が殺眼犯だろうが! 責任を取って抵当になるのだ! そして二億が完済されるまで、荷物運びや炊事洗濯、掃除、買い物、ご近所への挨拶、NHKや宗教の勧誘の追っ払い、家計簿づけ、資金運用、ヤクの売買、武器取引、CIAへの情報提供など、煩雑なことは全て貴様がやるのだ!」「それっていつまでかかるん!?」「月300万だと七年くらいかな」
 てる美は血の気が引いて、引きずられたまま足の力が抜けた。このままでは、私まだ小学五年生の11歳なのに、七年も拘束されて、いちどきりの青春を雑用で浪費することになる。こんなこと、あっていいのか。いや、絶対に、あってはならない。
 殺す。機会を見て殺すしかない。……大丈夫だ、さっきだって、義眼さえなければ、奴の目玉を貫通し、脳を破壊できたんだ。チャンスはある、きっとある! 背中を向けた時! 酒に酔った時! 寝込み! 機会を待つのだ!
 そして……そうだ、それまでに、こいつの債権の相続を私のものにするのだ……!!
 どうにかして、その旨の遺書を書かせるか、いっそのこと、養子になってもいい! 父に呪われた名前をつけられたと確信した今となっては、今の家族など、未練はない! 金さえあれば、私はもう一人でも生きていける! こいつを殺し、債権二億円を奪い取って私のものにして、あの憎い父親から金をしぼり取ってやる……!!
 クックックッ……一石二鳥とはこのことだ……私の人生を金づるとしか思ってないこのルンペンを暗殺できて、呪いの名を与えた父を金銭的に抹殺する! そして、そこから私の人生ははじまる……
 二億あれば、名前など買える! 自分で好きな名前をつけて、新しい、自分の人生を生きるのだ!
 「お父ちゃん!」てる美は引きずられながら叫んだ。「もし返せなさそうなら、生命保険かけて! お父ちゃん、たっぷりお父ちゃん自身に生命保険かけて! 私を助けて!」
 涙を流してそう訴える娘に、父は首を横に振ることはできなかった(母は縦にヘッドバンキングしていたが)。「ああ、生命保険でも何でも、やってやる! お前を助けるために、なんだってして、二億は払ってやる!」
 その父の言葉を聞いて、てる美は心の中で邪悪な笑みを浮かべ、赤い舌で唇を舐めた。そうして見た目上、てる美は鳴き叫びながら俺に連れて行かれた。
 俺はさっそくコンビニのATMで、振り込まれた300万を下ろすと、羽田空港に向かった。「まずはドイツへ行こう。あそこがどうなっているのか様子を見たいし、革命家もそれほど遠くには行ってないと思う……。少なくとも噂は聞けるはずだ」それにてる美は、泣きはらした顔でこくりと頷いた。沸き立つ殺意を封じ込めながら…………
 
 
 
 


崩壊

 差し歯が抜けた。なんてことだ。
 江沢民派のテロか、それともイルミナティの陰謀のせいか、原因を捜し倦ねていたが、どうやら上海株の限界突破暴落のあおりをうけたようだ、と推論している現在。

 七月頭の暴落でもやられてた絶望おじさんは、どうやらあいかわらずだったらしい。

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 その他最近の出来事では、第15回MMD杯が始まってるんだけど全然盛り上がってないんだよな。それに忙しくて見れないんだよな。


 あとジャモさん、遅くなりましたが、これがバグお菓子づくりです。

 







天津……

ちょっとすごすぎんだけど。

日記更新

 ・詳しくは書けないが、ジャモさんが「本が大量に廃棄される」との情報をくれて、めぼしいものをもらいにいく。ラインナップの中には非常に古く、貴重そうな本もあったが、いかんせんそういう本を必要とする人があんまりいないので、すべてシュレッダーにかかる運命となる。
 ジャモさんに「君はこの本たちにとって……シンドラーなのだよ……」と言われる。
 結局、9冊のかわいそうなユダヤ人の少女を救う事に成功。

 ・グルメ漫画をいろいろ読んでみている。で、その中でも「花のズボラ飯」は、絶対に下らないだろうな、と思って読んでなかったんだけれど、食わず嫌いはいかんかなと思って読んだら、これが、よかった。感動した。文学だった。
 「花のズボラ飯」はどういう漫画かというと、夫が単身赴任で一人残された妻が、だらしなく生活しながら、あんまりおいしそうじゃない料理を作っては、豚のように貪り食うという、グルメ漫画としてみると最低のものなんだが……

 asoeutha.png


 わざとやってるかと思うほど汚い。

 しかしこれ、全2巻最終話まで読むと、コペルニクス的転回が起きる。「今までのは全て前振りだったのか……!!」「俺は悲劇を見ていたのか……!!」というね。
 とにかく、グルメ漫画史上に残る傑作なので、この文章を読んだ人間は必ず買って読むように(ステマ)。そして読み終わったと思うタイミングでぼくが批評書いてあげます。
 ここまで「食」というテーマで喜悲劇を書き切った漫画ってないよ、と俺は思う。

 ・関谷研究室OBOGの夏合宿に行ってきた。合宿といっても、釣りをして酒を飲むだけである。だが炎天下の中連日釣りをし、飲み続けるのは体に来る。おまけに、お子さんのいる方もいて、そのお子さんたちがやんちゃで、俺やヒロセ氏が餌食となり、殴る蹴る、髪の毛を掴まれるなど虐待を受ける。
 今回私はあまり釣果はなかったが、ニシキベラが初めて釣れた。ぐん、ぐんという引きが野蛮で釣りごたえがありんした。
 また、今までは私が最若年だったのでパシリポジションだったが、ようやく後輩が参加し始め、少し楽になる。しかもアメフト部なので、労働要員としては十分。
 
 夏深し 恋する乙女 酔はす燗


 最近そんなとこ




プロフィール

金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

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