FC2ブログ

亀の甲より

学芸大で、インプロのワークショップがあったので行ってきた。講師はアレン・オーエンズさんというイギリスの方。パートナーのナオミ・グリーンさんが通訳しつつ、演じてみたり、即興シーンを作ってみたり、いろいろやる。参加者は40人はいて賑やかだった。
プレテキストのある形式で、今日は「浦島太郎」を使った。最も古いオリジナルに近い話で、亀はいじめられたところを助けられたのではなく、浦島太郎に釣り上げられ、気まぐれで放される。
次の日、浦島太郎がいつものように釣りをしていると、沖から一人の美女を乗せた小舟がやってくる。
その美女は、黙って浦島太郎に手を差し出す。

ここで、アレンさんは「あなたが浦島だったら、この手を取りますか?」と参加者に言い、取る人と取らない人を別れさせた。人数比は8:2くらいで、男女比はあまり差がなかった(これはすこし興味深かった。女性はイケメン補正してるのだろうか)。私は手を取るほうに回った。
アレンさんは、「なぜそう思いましたか?」と質問した。
「手を取る」の集団にいる若者が答えた。
「それは、男なら手をとってしまいますよ」
同じ集団の中年男性が言った。
「美しい女性にだまされてみたい」
「取らない」の方にいた男が、隣にいる老人を指して、言った。
「先人の知恵で……そういうときに手を取ったら失敗するって言ってます」
老人は追って言った。
「そういうとき、手を取ってはいけない」

なんか聖書にでも出てきそうなやりとりだなー、と思った。老師すごい。
アレンさんもいいこと沢山言ってたけど、この老師がいた事の方が感慨深かったです。

そう、若者に道を示すのはタフガイキャラだけじゃ駄目なんだよ。老師が必要だよ。
いや、違う。あれは少女だった。多分。そんな気がする。




スポンサーサイト
プロフィール

金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

最新コメント
カレンダー
05 | 2010/06 | 07
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター