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ネコキャスター(残機7)

こんばんは猫です!! まず、釜で炊いた飯を久しぶりに食う感動を共有したい。あなたと共有したい。なぜならわたくしここ二週間ほど煮た米しか食わなくなっており、サフランのリゾットをまるでサフランのリゾットのように食う頽廃した生活をしておりました。そして慎重かつ切実な議論の果てに、猫は衣・食・住のうち食にしか興味がない最低野郎だということが発覚。「あなたって、意外と生活力ないのね」彼女は言った。「クリエイティブにしか生きられないのさ」僕はそう答えて、耳からピンク色の煙を出す。というソドム的日常からはたと我に帰り、そうだ日本食を食おう、と脳内刷新の詔を発令(脳内皇帝)(つまり脳内は帝国なんだよ!!)話は変わるけど今カニを食べてるんだよ。なんでそんなことになったのか。順を追って話そう。まず以上のことがあって、私は客に和食をふるまった。しかし想定していたより若干消費量が少なかった。その上僕の見たえびチャーハンのレシピにはなぜかカニも多少入っていた。そして僕は全てを忘れて愛に溺れ、結果カニをチャーハンに入れ忘れた。その後麻薬捜査局に「この仕事に興味はないかい」と誘われ、麻薬捜査犬になった。気がついたら犬プレイを強いられていた俺を共有したい。あなたと共有したい。ご主人様は「麻薬の匂いを教えてやるよ……」と耳元で囁いて、僕の腰にそっと手を回してくる。「ごめんなさい! 今まで黙ってたけど、僕、猫なんです! だから犬のふりなんてできないんです!」僕はそう言うがご主人様は「むしろいい」と言い、そしてうわああああああそしてあああああああああ、ああああああああああ、と、書いている間にカニを食べ終えました。足の何本かをいま煮てて、あら汁でもつくろうかなと。やっぱり心がおちつくのはソウルフードですよ! シチリアもいいけれど! 小金井もいい! あとハンバーグを焼いた。これはひき肉が余ったからですね。うーん、こういう家庭的な味っていいよね。ドメスティックなテイストだよね。かわいい系愛され上手な。でも私あの人の叫びを聞いてしまったの。「もっと愛されるマッチョマンになりたい」。わたし走り去りたかった。でも手からペンが滑り落ちた。あの人がふりかえり、目が合った。顔があかくなるのがわかる。すこし目を伏せて、何か言う。何を言ったかは忘れたけど、最近「『肉体の悪魔っちょマンイーターX』って言っていたよ」とあの人が教えてくれた。私恥ずかしくて、二年も前のせりふを憶えてるんじゃないよって言って、はずかしくて、でもうれしくて、にやにやしてたら「どうしてそんなににこにこしているの?」とあの人が聞くから、厚い胸筋を指でそっとなぞった。おしえてあげないよ、ばか、と言って、その後二人でカニのあら汁を飲んだ。こうして貴重な猫の残機を一匹消費してしまったのでした。アッラー・アクバル。
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金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

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