FC2ブログ

へげへげ

 一橋で「阿部一族」について発表。殉死の倫理を表層とし、武家の経済性こそ本質とした論にしたてたが、テクスト中の阿部家以外の登場人物を回収しきれない点を突かれて詰む。関谷先生によると、数馬や又七郎の活躍が書かれすぎるのは阿部家を相対化するため、脱中心化するためであり、それが鴎外の歴史小説の意識「歴史其儘」の表れである可能性がある、とのことであった。あと乃木大将の殉死が元ネタなのは有名であるが、彼は西南戦争で軍旗を奪われたこと、日露戦争で無駄に戦死者を出したことについて非常に責任を感じており、以前より死の機会を待っていたらしいとのこと。乃木が死んだとき、陸軍はすでに近代化していたので、けっこう困惑したそうな。

 しかし今回は、短くて突かれる余地のそんなにない論だったので、あまり攻撃されなくて物足りなかった。かつては突っ込まれるのが怖くてしかたなかったのに、いつのまにかドMに調教されているという昭和ゼミ。
 一仕事終えたが、次は来週月曜に学芸大で夢野久作の「瓶詰地獄」をやる。こんなペースでレポやらされたら死んじゃう。
スポンサーサイト



プロフィール

金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

最新コメント
カレンダー
12 | 2012/01 | 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター