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けふのおやど難点

 部屋にトイレがあるのはいいが、なんだかトイレ内の空気がこもるな、と思って見渡してみると、換気扇も窓もないのだった。これって確か法律違反じゃないっけ? 違法旅館が跋扈する町・真鶴。
 まあ、一人の客を迎えてくれたお宿なのだし、是非もあるまい。
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進撃の真鶴

 真鶴二日目。三ッ石(半島の最先端)まで歩く。真鶴半島はなまじ歩いて回れるので、どこまでも歩くことになる。
 三ッ石は本当に自然にできたのか、と疑うほどの珍妙な光景。せっかくだからさきっちょまで歩いていこうかな、と磯に踏み込んだ瞬間、ハイパーふなむしタイム発動。まあふなむしは踏み込む前にみんな逃げていくので、あんまり気にすることはないが。ふなむしの妖精ふなむっしー。ひゃっは。
 さきっちょに近づくにつれ、岩がとびとびになるのでジャンプしながら進んでいったが、それもちょっと限界、しかも水深も落ちたら膝まで濡れるレベルに。無理してさきっちょまで行ってもし潮が動いたら最悪だな、と思ってしかたなしに引き返す。と、すぐ近くまでカップルが無理して来ていて、女の子が盛大にすべってふなむしの巣窟に突っ込んだ。リア充爆発した。

 原生林歩き、中川一政美術館に。休館日。休肝日。しょうがないので荒川城址公園へ。筍。こんなところにも筍泥棒おる。亀。亀とコミュニケーション。成立する。
 真鶴は、観るなら海よりも森に美があった。

 お宿。湯呑みはあるがてぃっすがない。どうして。
 お食事。暴力。刺身が致死量。こんなに腹一杯くうものじゃあないだろ。
 基本的に真鶴は、お魚が名産というか、比喩でなく魚しかないという印象を受けた。町にあるお食事屋、みなお魚なのである。それ以外の店を探すには場所を知らないとかなり歩くことになるだろうし(見つけられないかもしれない)、駅の周りにもファストフードや喫茶店すらない。
 魚食べるか。
 餓死か。
 って感じの、あるいみ世紀末な町。


 原生林を歩きながら詠んだ句。

 はつものは 味よりも旬 雨期の森


 えっちい解釈した奴は死刑だから。

 というわけで寝そべりながらこれを書いていているのだが、さきほど陸のふなむし妖精、ゴキ汁ブシャー招かれざる客闖入。おかみさんに殺虫剤をもってきてもらって無事退治したものの、かんべんしておくれよ。というわけで癒し動画を見て心を鎮めたりする夜。




真鶴1日目

 午前から昼まで、駅周辺と住宅地を歩き回る。高低差激しく坂が多い。昼飯、この世には海産物しかないのかというくらい魚介押し。

 本格的な散策は明日にあずけて、湯河原に逃げる。独歩の湯。足湯、さまざまな効用がある。本当に効くのかどうかは不明。
 こごめの湯。ここは内風呂と露天、それぞれ一つしかない。サウナはおろか、水風呂すらないのである。四の五の言わず浸かれ! という過激派の温泉。しかし山が望めるので景観はいい。

 夕食は、せっかくこのあたりにきたのだし、熱海の超うまい寿司屋に行く。技巧を味わう。こんなにうまいものがこの世に存在していいのか。脳髄が痺れる。
 そして……下調べの段階でうすうす気づいていたことだが……真鶴はやはり、温泉不毛の地だった。ここの大将が教えてくれた。うーんそうだよね。溶岩が垂れ流されてできた半島だもんな。どっから沸くんだろうって話だ。

 寿司を満喫したのち、真鶴に戻って素泊まり宿に入る。ここが、灰皿とティッシュはあるが、急須や湯呑みはないというレベルの、超素泊まり宿。うおおおお。日本酒買ってきたのに。
 しかたないのでプラスチックのボトルに入ってた柿ピーを空けて、杯とする。
 飲むのは「純米吟醸 万葉の里ゆがわら」
 これは真鶴湯河原の因縁を考えるとバレたら穏やかではいられないチョイスだが、真鶴ではかえなかったのでいたしかたあるまい。基本的に隣り合っている町とか国とかはいろいろあるもんなのだ。


プロフィール

金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

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