FC2ブログ

今日の夢

ある中年の男と、野外ステージで楽器のセッションをしている。回りに客はおらず、スタッフと中年男と私だけである。雨が降っていて、塗れるし嫌だな、早く帰りたいなと思っていたが男はノリノリで、エレキギターでリフを弾きながら「早く乗ってこいよ」と誘う。私はしかたなくドラムの前に座ってビートをとり始めるが、ドラムはなぜか中年男の至近距離に設置されていて、男が足を絡めてくる。ハイハットのペダルがすごく踏みづらいし、男は勝手にドラムスティックを奪って、ギターを弾きながら叩き始める。すごく嫌だったので立ち上がって離れたら「どこに行くんだよ」と中年男が嬉しそうに言って追いかけてくる。私はしばらく逃げていたが、そのうちPAっぽいスタッフが「機材が雨に濡れてしまうから、もう撤収します」と言った。助かった、と私は思ったが、中年男はとたんに不機嫌になってわなわなと震え出し、当たり散らしはじめた。
そのあたりから、中年男は高校教師、私は生徒という設定になった。同級生が大勢おり、みな教師の勝手さに不満を抱いていたが、言えずにいた。
そのセッションの授業で考えた事などをまとめるレポートを書かねばならなかったが、それは教師全員に読まれるものらしかった。私はここぞとばかりに、そこに中年男の教師を告発する内容の文を書いた。ステージから校舎への帰り道、その内容が告発文らしいということは教師たちに察知される物となった。正式に教員会議にかかれば中年男は処分されてしまうので、教師たちはもめ事を内輪で処理しようと思っていた。つまり、私に告発を取りやめるよう動いたのである。

私たち生徒は、ビルに囲まれた円形の広場のような場所に整列して座らされていた。そして中年男と、別な教師が皆の前に立った。別な教師が「このたび中年男教師が不手際を起こしたようだが、処分をうけるべきだと思うほど、皆は憎んでいるのか?」と演説した。すると、サクラらしき生徒が立ち上がり「確かに先生には嫌な思いをさせられたりしました。でも、先生なりの思惑があって、教育のためにしたのだと思います!」と言い出す。そういうサクラが何人か続いた後、関係ないはずの学年が違う後輩が一人割り込んできて、「俺、先輩たちがこんな事件起こしたって聞いて、悲しいっす。でも、俺たちほんとはみんな一つのはずです!」と言って、着ていた学ランをばっと脱ぐと、下には彼がデザインしたらしいオリジナル学校Tシャツがあるのだった。そしてビルの二階から後輩たちが何人もわーって出てきて、「先輩おめでとう!」とかいう垂れ幕を下ろしたり、紙吹雪を投げたりしている。それで全体的にすっかり打ち解けた空気になってしまった。この一体感は壊しづらいものに思えたが、私は頑として譲らなかった。私は挙手をし、皆は黙って私を見た。
「確かに先生も人間だ、間違いは犯すし、完璧である事を望むわけにもいかない。後輩たちの気遣いにも感謝したいと言いたいところだ。しかし、あえて言おう! こんなのは茶番だ! 茶番じゃないか!」そして、こう続ける。「中年男は生徒の人間性を故意に無視した教育を私に行った! 私たちは虫じゃない! 同じ人間なのだ! そして二度とこのようなことを起こさないためにも、私は告発を断行する!」
それで、場は完全にしらけてしまった。私は教師陣だけでなく、生徒をも敵に回してしまったようだった。

レポートの課題は、いつのまにか「レポートと、それを表す木版画」という課題になっていた。私は木版にも告発文を彫ったが、まだ気が収まらなくて、この情動を表現する抽象画も別に作ろうと思った。私は美術室で合板を選び、三角刀で彫りはじめた。モチーフは「ホメ春香」だった。
しかし、すでに教師や生徒の嫌がらせは始まっていた。時期はセンター試験の頃だったが、この学校は試験会場に教室を貸していた。それが、突然美術室が使われる事になってしまったのだ。このままでは版画を彫る事はできない、と焦った。

しばし考えて、教室の後ろの方なら、邪魔にならずに作業が出来るのではないか、と思い、後ろのドアから入ってみた。すると、机と椅子が普段とは逆向きに設置されており、すでにセンター試験は始まっていた。前方には学級委員らしき奴がいる。「かかったな! センター試験では後ろ前が逆であることを忘れていたようだな」と勝ち誇ったように言い、カーテンを引っ張り出して私に巻き付ける。「何をするんだ!」と言うと、「お前の服には英語がプリントされている! カンニング防止だ!」と返される。よく見ると私の学ランにはおしゃれな英字が全体的にプリントされていた。私はカーテンを引きちぎると、地面に這いつくばった。逃がさないとばかりに学級委員は覆いかぶさってきた。そのままの状態で、英語の試験が終わるまで耐えた。

休憩時間になり、私はトイレに行った。学校はこぎれいなものだったが、トイレだけはボロく、昔の、壁にする形式だった。隣に老人の教師が立った。少し話したが、中年の教師は職員会議で順当な処分を受けたとのことで、教師たちはもうそのことをあまり気にしてないとのことだった。しかし口ではそう言っていても、敵意は残っていた。私は美術室に帰ろうとした。しかし入り口の扉に「強い先輩に注意」と書いてある。ドアを開けると、学級委員が強い先輩を連れて来ていた。私は対抗するためにサイボーグの友人を呼んだが、サイボーグは全然関係ないセンター試験を受けにきた人と闘いはじめ、しかも負けた。私は版画を彫るのを諦めて再び廊下に出た。

ここから先しばらくの内容は忘れてしまったが、気がつくと、私と一人の仲間は逃亡中で、そのために必要な物を物々交換で手に入れなければならなかった。

私は焼きおにぎりを作ろうと思った。石ころだらけの地面を掘ると、すぐ下の方は地熱で赤くなるほど熱されている。おにぎりを入れ、石をかぶせると、しばらくしたらそれは焼きおにぎりになった。四つの焼きおにぎりができると、近くを通りかかったカニたちに言った。「ここに焼きおにぎりと、砂金がある。これを味噌と交換してほしい。おにぎりと砂金は私たちには必要ないが、きみたちには必要で、味噌はわたしたちに必要なのだ」
カニは「砂金なんていらない」と、そっけなく言った。私たちは落胆した。交渉は失敗かと思われたからだ。しかしカニはこう続けた。「焼きおにぎりで十分だ。すきなだけ味噌をわけてあげよう」

(ここでBGMに『PrincessBride!』が流れ始める)




私たちは歓声を上げて喜んだ。その瞬間からカニは、今出会った仲でなく、昔からの友達になった。「余った金で、お菓子をたっぷり買おうぜ」とカニが言い出し、私のソウルブラザーがやっているお菓子の店に皆で行った。店は大にぎわい、お菓子(サーターアンダギー)を焼いたそばからカニたちが我先にと食べてしまうので、店主(ソウルブラザー)は困りながらもちょっと嬉しそう。「生まれた孫にあげる分がなくなってしまう」と言う。私が「その孫はどこに?」 と聞くと、息子夫婦がつれて、あんたの家に挨拶に行っている、という。おりしも私も子供を持ったばかりだ。私の子とソウルブラザーの孫が初対面していると思うと嬉しくなり、お菓子を一袋買って、緑のリボンを巻き、それを持って家に帰った。
(ここらへんでBGMがサビに)
家に帰ると、ソウルブラザーの息子夫婦と私の妻がおり、そして二人の赤ん坊がいた。新しい命が目の前にあり、輝かしいとすら思えた。私はソウルブラザーの孫にお菓子を持たせた。私とソウルブラザーの絆とも言えるお菓子が、子や孫の世代に託されていくのだった。


そこで「おしまい」と思ったら、目覚めた。
ホメ春香は伏線だったのか。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

最新コメント
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター