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あべし

 年が明けてにわかに忙しくなってきた。春には展示があるので絵を描かねばならないし、小説や脚本も書かねばならないし、フランス格下げ間近との噂があるので為替相場も目が離せないし、と思っていたら昭和ゼミのメーリスで先生から「今度の一橋のゼミのレポートよろしく」と通告される。テクストは「阿部一族」。

 こんな時になんの相談もなく……と思いつつ、鴎外、しかも代表作、ということで嫌な予感しかしないまま、立川の国文学研究資料館に行き、パソコンで先行研究の検索をかけると、94件ヒットした。

 この時ばかりは紫色の波動が迸った。先行研究は基本的に全て読まなければいけないのである。

 10分ほどフリーズした後、こうとなっては全て読むしかないと観念し、今日コピーできるものだけコピーする。
 しかし資料館を出ると携帯にメールが来ていることに気づき、それは果たしてゼミ生のキッドさんからのものであり、「先生いわく、時間もなく先行研究も多いので、全て読まなくてもいい」との言づてであった。
 あの気苦労は何だったのだろう。
 
 
 
 
 最近、悪夢をよく見る。
 
 一昨日は、小学生になる夢を見た。我々は集団で、ジャージを着て体育座りをさせられている。広い野外で、体育教師が何かの実演をしていた。体育というより、何かの拳法のようなものだった。
 そのうち私は眠くなって、居眠りしてしまった。ふと気づくと、目の前に体育教師が立っていた。彼は怒髪天を衝く様相で猛烈に私に詰め寄り、「居眠りするとは何事だ!」と怒鳴り散らしながら、私の首を絞めた。呼吸ができなくなり、目が見えなくなる。
 それが、目が覚めるまで続く。
 教師に怒られ、体罰を喰らうのは10年振りくらいだが、まあ気分のいいものではない。

 呼吸困難系の夢では、自害するというものもあった。なんだったか忘れたが罪を犯してしまい、「死を以て償うしかない!」と思い、窒息しようとして呼吸を止める。それで苦しくなって目覚めるという。


 昨日は、DQNに絡まれる夢を見た。
 なぜそうなったかというと、私は友達といっしょに路上で座り込んで喋っていたのだが、どうやらその周辺が暴走族の集会所になっていたらしく、ぼちぼちバイクが集まってきたにもかかわらず、どこうとしない我々が族たちの勘に障ったらしい。DQNは明らかにイライラしていてけんか腰だったが、私の友達はあまり空気が読めずに「なんで俺たちが悪いみたいに言うんですか?」と食って掛かっていた。私はもめ事は嫌だなあ、と思ったので、DQNを立てるように「いやあ、あなたがたは実に大人だ」と言ったが、彼らは「おべっか使ってるんじゃねえ!!」とキレて、北斗の拳みたいな連続技を突然放ってきた。私は驚きつつも何とかそれを受けきった。DQNは「俺の技を受けただと!?」と驚いた様子だったが、忙しすぎてそこで起きてしまった。


 昨年の聖夜、S氏の夢を見た。と書くとなにやらいんびな印象だが、これはおそらくリアルにおいてその数日前に邂逅を果たしたことに影響があるように思われる。最近、ムジュビシノッサ大学近くの安い串屋の存在を思い出し、時々行くようになったのだが、このあいだ行ったとき、油絵学科研究室の助手らが飲んでおり、そのなかにS氏もいたのだった(彼も助手をつとめている)。半年ぶりくらいだったので驚いた。半年前も酒を飲んでいた気がする。

 夢は以下の通りである。私は廊下のような所を歩いていて、あるドアを開けて部屋に入った。そこは50平米ほどの広さで、段ボールの箱が積み上げられて仕切られていた。そのうちのあるものは、机や椅子のように機能していた。
 段ボールの柱をぬって少し奥に進むと、段ボールの椅子に腰掛け、段ボールの机に置かれたノートパソコンに向かうS氏がいた。私が挨拶すると彼は応えた。
 ここは油絵学科研究室で、彼は仕事中だった。やや不可解な空間であったが、彼の様子を見るに、仕事はどうやら楽しそうだった。
 しかし一方で中国共産党が動き出しており、「日本における非共産党員を根絶やしにする」という目的で先行者を送り込んでいたのだった。そのうちの一体が油絵研究室にもやってきて、居合わせたS氏の命を狙う。S氏は命には代えられず、共産主義へと転向して見逃してもらう。
 しかし油絵学科研究室から共産主義者が出てしまったことが大問題になり、教授はキレるし、何か女の子とか泣き出すし、上を下への大騒ぎに。S氏の処分が議題になり、結局多数決に。
 結果、181対183で、僅差ではあるがS氏はクビになってしまった。なぜ油絵学科研究室にそんなに有権者がたくさんいたのかは謎であるが。


 クリスマスイブにはそういう夢を見ていた。

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金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

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