FC2ブログ

解説さん

夢にかわいいお姉さんが出てきて、「ケトン樹脂はね、水のことなんだよ~」と教えてくれた。
目が覚めて「嘘つけ!!」と思った。

デルナー教授の『絵画技術体系』によると、サイクロヘキサノン樹脂の項目に補助的に触れられている。



サイクロヘキサノンとメチルサイクロヘキサノンとの二つの化合から、あるいはその重複組み合わせから水のような明るい合成樹脂ができる。この樹脂は申し分ない耐光性をもち、完全に中性で、酸・アルカリ、その他の薬品に対して安定している。さらに樹脂そのものが乾くので脂肪油と混ぜても高い弾力性を保ち、よく密着する皮膜となって乾く。メチルアルコールとエチルアルコールを除けば使用されているあらゆる溶剤に溶解する。融点は七〇度Cから九〇度Cの間である。天然樹脂とは異なり合成製品なので不純物質を含まず、均一な結果が保証されている。
 ドイツで多用されたAW2樹脂はサイクロヘキサノン樹脂とメチルサイクロヘキサノンからの縮合生成物であるが、今日製造されていない。絵画技術用としてはケトン樹脂Nに代替された。この樹脂もやはりサイクロヘキサノンの縮合生成物であり天然樹脂のように縮合-酸化-重合を長期間続行することなく、その特質は不変である。この種の合成樹脂型は美術家用絵具会社のみならず、国際的な絵画技術研究所や修復研究所で使用されており、ためらうことなく使用できると報告されている。



ゲッテンス+スタウト『絵画材料辞典』では化学的な記述にとどまっており、ラングレ先生の『油彩画の技術』では触れられてない(合成樹脂じたいがほとんど言及されてない)


基本的に合成樹脂は非常に耐久性の高いものであるが、絵画材料においては合成樹脂の代名詞になっているアクリル、そしてアルキドの陰にかくれて、それ以外のものは一般のユーザーにはほぼ全く知られていない。

その他のマイナー樹脂にフェノールなどもあるが、これはデルナー教授には防腐剤扱いされたり、ラングレ先生にも「今日までのところ、いい成果を上げてない」と書かれたりして、不憫である。


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

最新コメント
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター