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絵画の 法則が 乱れる!

 油絵に、ビヒクルで練ってない粉のままの岩絵具を投入する技法を試している。

 手順。
 まずはコーパル樹脂やサンシックンドリンシードなどの強い油脂分をあらかじめ塗布しておき、キャンバスを寝かせ、心のおもむくままにばんばん振り撒いていく。
 そのまんまだと非常に粉っぽく、また定着も悪いので、オイルの追い打ちをかけたり、目指す効果によってはペトロールで滝の様にざざっと流していく。
 この作業は地面に対してのキャンバスの角度、向きで効果が変ってしまうので、常に注意する必要がある。しかし、六畳間(しかも二つの本棚、一つの食器棚、無数に散らばる画材に埋め尽くされている六畳間)でこの100号のキャンバスをコントロールするのは試練と言える。寝かせたり起こしたり、角度を変えたり回転させたり。絵を描くのってこんな肉体労働だっけ。

 使った顔料は緑青、古代緑青、新岩の群青と黄樺だが、調子に乗って西洋茜の粗粉も使ってみた。これはあまりに大きすぎて絵具にはできないもので、そもそも染め物をするために煮出して色素を取り出すものである。
 でも、油で練って、泥みたいにして置いちゃう。じゃりじゃりして気持ち悪い。
 岩絵具の粉くらいなら、上からオイルで挟み込めばかなり余裕でくっつくのを観測したが、さすがに茜は不安が大きい。ので、アトリエ部屋から出し、別室でむりやり寝かせて、茜が多く乗ってる箇所にピンポイントで糊を置いていく。

 この処方は
ルフラン:フレミッシュメディウム(マスチック樹脂) 比率1
クサカベ:コーパルペインティングオイル(スタンドオイル、コーパル樹脂、テレピン) 比率2
ターレンス:スタンドオイル 比率1
マツダ:シッカチーフクルトレ 比率0、01
 
 樹脂面では、マスチックの柔軟性に期待しつつ、コーパルの堅さおよび湿気への強さも観測できればいいと思う。またコーパルペインティングオイルにはすでにスタンドオイルが含まれているが、念のため足す。おそらくひどい組成なので、最強のオイルを使いすぎるくらい使わないと保たないと思われるのである。まあ、どこまでが油の限界かというのはわたくし自身も研究中ということで。シッカチーフの添加は時間の都合である。うあああああ。

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金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

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