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びびびび美

 大学3、4年から院まで同じゼミであった、佐藤恵美里氏の個展に行ってきた。

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 最終的に単なる肉のかたまりになってしまった私とちがって瑞々しい油絵を描いていて、とても同じゼミ生にみえないのだが、とにかく同門なのである。

 色感やイメージのセンスは昔からとてもいいものを持っている人なのだが、油絵描きなのに油が使えていない節がちょっとあった。
 指摘できるところは指摘してほしい、と言うので、けっこう熱が入って喋ってしまった。

 まず、ツヤむらが目立つ。明部ではともかく、暗部ではバルールが狂うので、揃えなければならない。
 パレット上で色を作っていると、絵の具と油の比率は簡単に変わるので、調整は慎重にするべきである。あるいは、いっそ指触乾燥後に油を引くか、完全乾燥させて完成ニスをひいてしまえばいい。

 そしてツヤの質であるが……何を使っているか聞くと、ネオペインティングオイル(調合溶き油)に、序盤はテレピンを混ぜる、という。
 これは……やめろとは言わないが、もっと考えてみようとは言いたくなる。やはり既成の調合溶き油一本では様々な場面に対応する柔軟性も、油を操ることで絵に迫る手触りも失われる。その場では「既成のを使うとババ臭くなる」と、なんとも抽象的な言い方をしてしまったが、どうしても単調、もっと言えば無神経な組成になっていく。やはり美大の油絵科を出て、作家として油絵を描くのなら画溶液は自分で調合するべきだと思う。

 技術的な欠点を克服してさらなる飛躍を祈っています。がんばれ。





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金城孝祐

Author:金城孝祐
劇団無敵の作・演出家。油絵も描いてる。

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